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イントレプレナーカンファレンス(shake100)を聞いて。

5月7日、サイバーエージェントビジネスパーソン向けイベントコミュニティ「shake100」の『イントレプレナーカンファレンス 2014 spring』に参加してきました。shake100とは、「リーダーシップ、マネジメント」、「クリエイティブ、テクノロジー」、「スタートアップ、ベンチャー」の三領域に特化してセミナーや対談等を開催しているものです。今回のテーマは「イントレプレナー」。一部は、マッキンゼー、アップルといった会社を経て今に至る「起業家のように企業で働く」の著者:小杉俊哉氏の講演。二部では、実際にテーマにあるような働き方をされている4名の方を加えた5名(+ファシリテーター)でパネルディスカッションを行いました。今回はこの第一部講演をレポートしたいと思います。

 

第一部の小杉氏の講演。

 ベンチャースピリッツは会社員にも必要とのお話から始まった。確かに、大きな会社で働く会社員がベンチャーのように働けば、すごい力がでるのではないかと思います。しかし、実際には会社員は守られている環境。楽をしようと思えば出来てしまうということから、全員がそういった働き方をするのは難しいとのお話。納得です。周りの友人を見ていても、ベンチャーに就職した友人と、いわゆる大企業に就職した友人とでは忙しさや仕事に対する考え方から違いをみることができます。
 起業についても少し触れていました。起業は普通のビジネスパーソンや人に言われてどうこう考える人はやらない方が良いとのこと。確かに、自分の強い意志がないと続けられないことは容易に想像がつくし、守られた環境から飛び出していくリスクは存在していると考えられます。1日20時間365日働くとか。実際、このくらい会社員が働いたらすごいことになりますね(36協定とかにひっかかりますが。)。
 そして強調されていたのは、会社のブランド、金、人、その他リソースを利用して自分のやりたいことをすべきだということです。会社を変えることは”転社”であり、”転職”は社内でも出来ると。(神原一光さんについて紹介されていました。)

 次に、「志をもつこと」の大切さについて語られました。「自分がどうなりたいか」よりも、組織を使って「世の中で何を成し遂げたいのか、貢献したいのか」を考えることの重要性を説かれていました。自分は明確な志といえるようなものはまだありませんが、マズローの欲求5段階説を少し思い出しました。就職活動等を行ってる際はこの志についてよく語りますよね。よくよく考えるとすごいことです。
 志をもった方として、ホームレスと農業を繋げた起業家、小島希世子さんを例に出され、こんな言葉を紹介されていました。

 出来るか出来ないかで考えたら、大抵のことは出来ない。重要なのは、やるかやらないか。やると決めたら、出来る為には何をすべきかを考える。

すごい好きな言葉だなと感じました。物事の考え方、アプローチ方法として今後の参考にしていきたいと思います。

もう一つの例として、野村証券の塩見哲志さんとトーマツベンチャーサポートの斎藤祐馬さんを挙げられました。お二人は、野村証券トーマツベンチャーサポート、Skyland Venturesが主催するMorning Pitchをしかけられた方だ。ここでは、上司との折衝について少しお話され、上司をリスペクトしながら、いかに対等に話をするのか。相手(上司)のインセンティブは何かを常に意識すること。志を実現したいという軸があるということ。この大切さについてお話されました。

 続いて、コンサルとビジョナリストの違いについて。コンサルは問題解決アプローチビジョナリストポジティブアプローチ。ざっくり言ってしまうと、問題解決アプローチは、「足りないもの」に焦点を当て解決を試みる方法。ポジティブアプローチは「持っているもの」に焦点を当て、理想の実現を試みる方法である。例えば、事業計画などを創る際は、問題解決アプローチを使用することが多くを占めるとか。自分のビジョンを探す方法としては、

①やるべきこと(must)
②やれること(can)
③やりたいこと、やってみたいこと(will want to)

の順に考えていく方法についてお話されました。

 そして、最後にお話されたのは、大きな仕事は企業でこそ出来るということ。そして、会社を辞めたらいくら稼げるのか?という市場価値を常に意識すること、つまり社外の相手との競争を意識することの重要性だ。また、チャレンジすることと、学習すること。これはいつになっても大事だと感じる要素だとお話し、第一部講演は幕を閉じました。
 全てに全くの同意見なわけではありませんが、多いに共感できるので、意識して今後の活動に取り組んで参りたいと思います。

 

第二部では、
【ビジョン】どういうビジョンで活動していくのか

【リソース】社内外のリソースをどうやって活用するか

【ポジション】使うために、どうやってそこにいけばよいのか
この3つの要素について、オイシックス 高橋大志さん三菱商事の染谷さんGoogleの高橋さんサイバーエージェントの渡邊さんパソナのはぶちさんを加えた5名でパネルディスカッションをされました。それぞれ違った意見をお持ちで、刺激になりました。今後、少し内容について紹介出来ればと思います。